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☆番外編あらかると☆
第2章 恋の速さはallegro non troppo
「じゃあ……
ここにいる皆の為にだけ、一曲俺達からプレゼントします!」
ワッと皆が色めき立ち拍手をしたり跳び跳ねたりする中、美名も何故か一緒になり手を叩いていた。
祐樹は無言で美名を軽く睨むと、叱り付ける。
「美名さん!
何を他人事みたいな顔をしてるのさ !
あなたも歌うんだからね!」
「えっ……あ、は、はいっ!」
美名は、知らず知らずの内に緩んでいた頬を両手で叩くが、強くし過ぎて涙目になる。
「いったあ!」
ファンの女の子達は、またしても美名の仕草にウケて笑った。
「おいおい、しっかりしてよ?」
祐樹は呆れて美名を見るが、ファンに向き直り、声をひそめた。
「……この事は、俺達だけの秘密、だからね?
他のファンの子達が嫉妬しちゃうからさ !
……俺達から、皆へのバレンタインの贈り物って事でいいかな?」
女の子達は皆、胸の前で手を組み、祐樹の言葉に素直に頷いた。

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