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☆番外編あらかると☆
第4章 ブライダル・ナイト―花嫁の君を抱いて



「ほなみ……っ」



智也は、無言のほなみに、苦しいのだろうかと心配になり腕の力を緩めるが――ほなみは瞼を閉じて安らかな寝息を立てていた。

呆気に取られ、暫し彼女の小さな寝息を聞いていたが、智也は小さく吹き出し、彼女の滑らかな額にキスした。

繋がったままの猛りは果てられず、欲の出口を求めて疼いていた――が、智也はかつてない程に満たされていた。

ほなみが自分の愛撫によって絶頂を味わった事を、智也は嬉しく思った。

十七才の夜の罪悪感が少しだけ和らいだような気がする。

繋がったまま、智也はほなみにもう一度キスをした。そう言えば、また言えなかった――好きだ……と。

明日になってほなみにそう告げたら――どんな顔をするのだろうか?

だが今夜の事は、甘い砂糖菓子の見せた夢だ。夜が開けたら、ほなみはいつもの大人しく清純な女に戻っているだろう。あんな大胆な言葉をかけてくる事は二度とないだろう。

だが、もしも――もしも……君がまたそう言ってくれたなら――

俺は愛を告げてしまうかも知れない。

智也は、自分の意気地の無さに一人口を歪め笑った――俺は、本当にバカだな……吉岡の言う通りだ……

だが……まだ自分をさらけ出す勇気が持てない。こんなに臆病になるのは、ほなみが大切過ぎるからなんだ。




智也は、眠るほなみの髪を指にひと束掴み、恭しい仕草でキスした。

小さな小さな声で「愛しているよ……」と囁いて――











ブライダル・ナイト――花嫁の君を抱いて





☆THE END☆
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