この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
☆番外編あらかると☆
第4章 ブライダル・ナイト―花嫁の君を抱いて
「ほなみ……っ」
智也は、無言のほなみに、苦しいのだろうかと心配になり腕の力を緩めるが――ほなみは瞼を閉じて安らかな寝息を立てていた。
呆気に取られ、暫し彼女の小さな寝息を聞いていたが、智也は小さく吹き出し、彼女の滑らかな額にキスした。
繋がったままの猛りは果てられず、欲の出口を求めて疼いていた――が、智也はかつてない程に満たされていた。
ほなみが自分の愛撫によって絶頂を味わった事を、智也は嬉しく思った。
十七才の夜の罪悪感が少しだけ和らいだような気がする。
繋がったまま、智也はほなみにもう一度キスをした。そう言えば、また言えなかった――好きだ……と。
明日になってほなみにそう告げたら――どんな顔をするのだろうか?
だが今夜の事は、甘い砂糖菓子の見せた夢だ。夜が開けたら、ほなみはいつもの大人しく清純な女に戻っているだろう。あんな大胆な言葉をかけてくる事は二度とないだろう。
だが、もしも――もしも……君がまたそう言ってくれたなら――
俺は愛を告げてしまうかも知れない。
智也は、自分の意気地の無さに一人口を歪め笑った――俺は、本当にバカだな……吉岡の言う通りだ……
だが……まだ自分をさらけ出す勇気が持てない。こんなに臆病になるのは、ほなみが大切過ぎるからなんだ。
智也は、眠るほなみの髪を指にひと束掴み、恭しい仕草でキスした。
小さな小さな声で「愛しているよ……」と囁いて――
ブライダル・ナイト――花嫁の君を抱いて
☆THE END☆

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


