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☆番外編あらかると☆
第2章 恋の速さはallegro non troppo
祐樹は、両手を広げ、一人一人の顔を見ながら言う。
「皆……
今日は来てくれてありがとう!
それから、終わった後もこうして待っていてくれてありがとう!」
「キャー!」
「カッコいい!」
ファン達は皆一様に目を輝かせて拍手する。
祐樹は、少し愁いの表情を向け、引き続き語りかけた。
「俺も、皆にこうして会えてスッゲー嬉しいけど……
夜に、女の子だけで外に居たら危ないから、早く帰りな?」
「やだ――!」
「帰りたくない――!」
即座に叫ばれて、祐樹はずっこける。
そのコミカルな仕草に笑いが起きた。
「う――ん、でもさあ、皆……」
「帰りたくない――!」
「西君といたい――!」
口々にわあわあ言われ、祐樹は
「わかった、わかった」
と笑い、両手を挙げて降参のポーズを取るとウィンクした。
途端に黄色い声が上がる。
美名も、思わず自分がミュージシャンという事を忘れ、いちファンの様に彼に見惚れてしまっていた。

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