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☆番外編あらかると☆
第4章 ブライダル・ナイト―花嫁の君を抱いて
多分彼女には嫌われてはいないだろう――と思うが、それも怪しい。
彼女の初めてを無理矢理奪った十七才の夜の事が甦る。欲のままに彼女を犯して、好きとも告げずに――
あの時に好きだと叫べば、今楽だったのだろうか?
妻にした今でも、ほなみが自分の物だと安心できない。
隣に居ても、彼女の心が何処かにいってしまうのではないか――と常に不安になる。
何故そうなるのか――答えはわかっていた。
――俺が、心をさらけ出せていないから、ほなみもそうなんだ――
結婚式でも、披露宴でも、二次会で友人たちに散々「ほら――!奥さんに愛してるって言っちゃいなyo!」と囃し立てられても、智也はほなみに言えなかった。
そんな智也にあぐりは目を剥いてビール瓶で殴りかかってきたのだ。
「あんたバカっ?この期に及んでほなみに好きだって言ってやらないとかさあ――!結婚したからって安心しない事ね!女はね、愛されてるっていう実感がないと褪めるの!――愛想をつかされるのも時間の問題ね――!バーカバーカ!」
何人かの友人に止められてもなお殴ろうとするあぐりに、ほなみは笑って言っていた。
「いいの……私は、奥さんに選んでもらった……それだけで」

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