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☆番外編あらかると☆
第4章 ブライダル・ナイト―花嫁の君を抱いて
「智也……ぎゅっ……てして……」
「――っ」
「どうして……困った顔をするの……?」
「い……いや……それは」
思いがけなく積極的なほなみに戸惑いながら、智也は撃ち抜かれていた。
ほなみからこんな風に誘ってきた事などない――正直嬉しい――いや、狂ってしまいそうに全身が悦びに震えている。
だが……何故?とも思った。ほなみは本当に俺を求めているのか?好きだとも愛してる、とも告げた事のない俺を、恋しくなど思うだろうか?
ほなみがプロポーズを承諾するだろう、とは予測していた。中学の時に両親を亡くして天涯孤独になった彼女を智也の両親が引き取り、本当の娘の様に手厚く大切に育てたのだ。
ほなみはそんな両親に深く感謝しているし、岸の家になにか恩返しをしたい、と常々言っていた。
だから――当然、智也が求婚しても、ほなみは立場上、断る筈はない、と確信してはいた。
卑怯かも知れないが、智也はそういった事を見越して交際を申し込んだし、求婚もしたのだ。
そして思惑通り、ほなみは恋人になり、妻になった。

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