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☆番外編あらかると☆
第4章 ブライダル・ナイト―花嫁の君を抱いて
「……智也のばか――っ!」
「え……うわっ」
ほなみは突然叫ぶと、枕を投げてきた。智也が当たる寸前で避けると、ベッドの上にある物を片っ端からまた投げてくる。
バッグやら、貰ったプレゼントやら、花束まで投げてきた。
「私……花嫁よね……っ智也の花嫁でしょ……なのに……なんで何も言ってくれないの――!」
「ほ……ほなみっ」
ホテルの備品の置時計まで投げようとするのを見て、智也は駆け寄ってほなみを抱き締めて、止めた。
ほなみは智也の背中を叩き、喚いている。
「バカっ!バカっ!智也なんて嫌い――っ」
「ほなみっ……落ち着いて」
これが世に言うマリッジブルーというものなのだろうかと思ったその時、ベッドの上に蓋の開いた瓶が転がっているのを見つけ、暴れるほなみをどうにか抑えながら、片手で拾い上げた。
智也は眉をひそめる。これは確かあぐりが贈って寄越したウイスキーボンボン。可愛らしい瓶のデザインと、丸い色とりどりの砂糖菓子の華やかさに、ほなみは無邪気に喜んでいたのだ。
そう言えば何処と無く漂うこの甘い香りは、このせいか――
ほなみはどうやら、ボンボンのアルコールに当てられたらしい。

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