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☆番外編あらかると☆
第2章 恋の速さはallegro non troppo



祐樹は頬一杯にブラウニーを頬張り、ゆっくりと咀嚼すると、舌で唇を軽く舐める。

まるで血統書付きの高級な猫のように優雅に見え、見とれてしまう美名に、祐樹は涼やかな声で言った。




「すっげー美味しい」

「はっ……はいっ……良かった……です」



ドギマギして、彼の目を見れずに下を向き、思わずシャツを強く掴む。

いつの間にかタクシーの前まで来ていた事に気付き、美名はまた祐樹を見上げる。

祐樹の優しい微笑みが、また美名の胸を高鳴らせた。




「ねえ、乗る前にはっきりさせたいんだけど」

「え……っな……何を」

「俺とのキス、嫌だった?」

「――!」



彼の唇が目に入り、先程の身体の昂りを思い出してしまい絶句する美名に、更に訊ねる。



「嫌じゃないなら――……良かった?」


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