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☆番外編あらかると☆
第2章 恋の速さはallegro non troppo
「きゃあああ」
すっとんきょうな声を出して腕から逃れようとする美名を、祐樹は呆れて見る。
「ねえ……夜でさ、街中でさ、そんな風に叫ばれたら、俺逮捕されちゃうよ」
「に……西本さんなんて……逮捕されるくらいでいいんです」
「ええっ?」
祐樹は辺りを見回すが、幸い人通りは無く、安堵の表情になる。
だが、美名に涙を溜めた目で睨まれ、苦笑いした。
「そんな足で歩けないでしょ?それに、疲れたでしょ?……だから車までお運びしますよ、お姫様」
その言葉に胸の奥がきゅん、と締められるが、まだ素直になれない美名は恨み言を呟いてしまう。
「ほらあ……そういう言葉がポンポンと……やっぱり西本さんは逮捕ですよ……女たらしの容疑で――」

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