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☆番外編あらかると☆
第2章 恋の速さはallegro non troppo
「あっ――」
美名は思わず小さく叫んだ。
掌に載ってしまう程に小さな青い紙袋から、ビニールに包まれたブラウニーと小さく折り畳まれた紙が落ちる。
美名が拾うよりも早く、祐樹のしなやかな指が紙袋を取っていた。
祐樹は小さく笑って、美名へ渡す。
「……っ」
美名は引ったくるように紙袋を胸に抱き締め、そっぽを向いたが、祐樹が優しく語りかけてくる。
「――俺に、くれないの?」
「な……こ……これは違いますっ」
「だって……ほら」
「――!」
祐樹は、いつのまにか折り畳まれていたメモを広げ読んでいる。
美名が取り上げようと腕を出すが、彼に捕まれてしまった。

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