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☆番外編あらかると☆
第2章 恋の速さはallegro non troppo
祐樹の瞳が大きく揺れ、切ない声がその唇から紡ぎ出される。
「だって……美名ちゃん……泣いたじゃない」
「――っ」
「だから……嫌だったのかなって……」
「……い……嫌とかじゃなくて」
「なら、何?」
「――!」
祐樹の魅惑の眼差しが、また美名を狂わせようとする。
美名は衝動的にドアに手を掛けて降りようとするが、祐樹に腕を掴まれた。
「何処へ行くの」
「か……帰りますっ」
「何言ってるんだよ、送るよ……危ないだろ、暗いのに」
「に……西本さんと居たくないんです――!」
「――っ?」
美名が裏腹な言葉を叫び腕を振り払ったその時、ポケットに偲ばせていた小さな紙袋が祐樹の足元に落ちた。

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