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☆番外編あらかると☆
第2章 恋の速さはallegro non troppo
祐樹の呆気に取られた表情は美名の怒りに油を注ぐ。
――まるで何も悪い事をしてないみたいな綺麗な顔して……これじゃあ、私がただ一歩的にイチャモン付けてるみたいじゃない!
私は悪くないのに……ただ西本さんに引っ張ってこられただけなのに!
祐樹は何が可笑しいのかクスッっと笑いを溢す。
美名の百面相を目の前で見ていた祐樹は、彼女が可愛くて仕方が無かった。何を怒っているのか分からないが、感情をストレートに顔に出す美名に、また惹かれてしまう自分を自覚していた。
だが、キスの反応からして彼女は脈がないのだろう。
これ以上深追いしたらもっと嫌われてしまう。
祐樹は運転手に向かい、一旦停まるように指示する。
路肩に車が寄せられ、ハザードの音が車内に響いた。

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