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☆番外編あらかると☆
第2章 恋の速さはallegro non troppo
「――ごめん」
祐樹は傷付いた色をその瞳に浮かべると離れて身体を起こし美名から目を逸らし、ネクタイを直しながら車窓からの景色を見る。
美名は止まらぬ涙に戸惑っていたが、もっと腑に落ちないのは祐樹のそんな態度だった。
――散々思わせ振りにして、強引に連れてきて、キスまでして――なのに、いきなり素っ気なくなるとか……なんなの?
本当に……この人は何なの?
私ばかりこんなにドキドキして――
美名は、いつの間にかまくれあがっているスカートの裾や乱れた髪を直そうともせずに、涙を流しながら祐樹のシャープな輪郭の横顔を睨む。

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