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☆番外編あらかると☆
第2章 恋の速さはallegro non troppo
祐樹は、美名に目配せし、ステップを踏みながら徐々にファンから遠ざかる。
美名も、彼の動きにに引っ張られる様に、少しずつファン達から距離を取りながら歌った。
♪待ちきれないよ
君に逢える今夜
どんな素敵な言葉を用意すれば
君は腕の中で溶けてくれるの?
待ちきれないよ
君に逢える今夜
少しの苦さは
甘さで 隠していいかな?
どんな素敵な言葉を並べても
KISS に敵う
魔法なんかない
どうか、受け取ってよ――
♪I love you――
最後の一節を、祐樹は美名を真っ直ぐに見詰め甘く囁く様に歌い、美名は心臓が跳ね、危うく咳き込みそうになるが、素早く彼に手を掴まれた。
「えっ……」
驚きに目を見開くが、祐樹は輝くような笑顔をファンに向けて
「皆、今夜はありがとう――!
素敵なバレンタインになったよ――!
また、会おうね――!」
と高らかに叫ぶや否や、美名の手を握ったまま走り出した。

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