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☆番外編あらかると☆
第2章 恋の速さはallegro non troppo
♪この街は
いつも忙しく
時計の針は止まらない
僕は目が回りそうになるけれど
大事な人を思う
その瞬間(いま)だけは
時が ゆっくり 進めばいいのに――
サビの直前、祐樹は美名の右手を取り引き寄せ、ファンから小さな悲鳴が上がる。
美名はドキリとするが、
"歌に集中するんだ"
と自分に言い聞かせ、滑らかに歌い上げ、華麗にターンを決め、然り気無く祐樹の手を離す。
祐樹は、そんな美名に小悪魔的な笑みを向けるが、ファンに向き直りとびきりの魅惑の眼差しを一人一人に投げ掛けながら歌う。
ファン達は皆目をハートにし、彼に見とれ心を鷲掴みにされ、手拍子をする事さえ忘れているようだ。

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