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Christmas adventure(改稿版)
第1章 サンタとペコリーヌが笑う夜
「……ううん、大丈夫!私も手伝うね!」
ほなみは無理矢理笑顔を作り目の前の段ボールを開けてグッズを袋に詰めていく作業を始めた。
「ほなみちゃん、あぐりちゃん!それが終わったらこれも頼むよ~」
浜田が台車で何やらまたグッズを運んで来た。
「あと30分後に先行物販始められる様に頑張りましょう~!おお――!」
浜田が拳を天に向かってつき出すと、皆も合わせて声を上げた。
『……は恋(旋律)を撒いた……君は恋を奏でた……』
不意に流麗なピアノの調べと共に西本の歌声が聴こえて、ほなみは手を止めた。
先程の甘い囁きとくちづけが甦ってズキリと胸の奥が痛む。
好きなの――と、飛び込んで行けたらどんなに良いだろうか。
でも、自分にはそんな資格はない……
なのに何故、心はこんなにも思い通りにならないのだろうか。
ほなみはグッズの缶バッジを梱包しながら、眼前に広がるクリスマスイヴに浮き立つ街を眺めた。
行き交う人々が皆、自分よりも幸せで、自由に生きているかの様に見えてしまう。
もしもサンタクロースが居て、望みを叶えてくれると言うのなら、時間を戻して欲しい。
(西くんに出会う、恋の苦しさを知らなかった自分に戻りたい……)

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