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Christmas adventure(改稿版)
第1章 サンタとペコリーヌが笑う夜
「ほなみ……好きだよ」
「西くん……私……私も……」
ほなみはその胸に顔を埋めて呟くが、ハッとして周りを見回す。
ペコリーヌの姿が何処にもない。
夢だったのだろうか?
「ほなみ……よそ見してる場合じゃないよ?」
「……あっ」
再び抱き寄せられ、頬にキスをされる。
「あのさ……ほなみ……今から……」
瞳を潤ませて囁く彼の唇に釘づけになった。
「イチャイチャしたいけど……そろそろ開演だよね」
「あっ――!」
西本は、時計を見て愕然とするほなみをひょいと抱え、カモシカの様な軽い足取りで走り始めた。
「に……西くっ……恥ずかしいから降ろして――!」
「やだよ~!逃げられたら困るし!今日は離さないからね!」
西本は舌を出して笑った。
「もう……」
ほなみもつられて幸せな笑みを溢す。
暖かな街には珍しく、白い雪がハラハラと降り出した。
笑い合いながら走り抜ける恋人達の上に、そしてライヴの入場の時間を待つ勇人と茜の肩先にも雪が舞い降りる。
寒さに身を縮める茜に、勇人がおずおずとマフラーを彼女の首に巻く。
茜は溢れるような笑みを勇人に向けた。
ペコリーヌは箒に跨がり、そんな彼らを空高くから眺めていた。
。△。)⊃―☆
笑う門には福来たり……悪魔が来たりて笛を吹く……
じゃなくて……
素直な魂に魔法使いも時に力を貸したくなるのら……
ペコリーヌもたまには良い事をするのらよ。
さて……
来年の聖夜には
何をしてやろうかねえ……
ケーッケッケ……
ペコリーヌはぐるりと旋回すると、夕暮れの空の彼方へと消えていった。
~ペコリーヌとサンタが笑う夜~
☆FIN☆

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