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スローバラードを君に
第3章 Give us kiss?
「ちっ……!」
ヒロヤは壁に掴まりふらつきながら立ち上がり、出口へ歩いていく。
「ヒロヤ君、大丈夫かい?タクシーを呼ぼうか」
ジャム店長に向かって掌を伸ばし首を振ると、俺を睨んだ。
「覚えてろよ……翔大……」
捨て台詞を吐いてドアを乱暴に閉めて出て行くと、俺の背後に居たヒメの指の力が抜ける。
振り返ると、ヒメは気を失っていた。
「ヒメちゃん!」
「ヒメ!」
抱き起こして見ると、息はしているが相当疲れたのか、緊張の糸が切れたのか、起きそうに無いのが分かる。
ジャム店長が溜め息をついた。
「余程怖かったのかな?それとも過労かも知れないねえ……」
「過労?」
「この子、ベンジャミンのバイトと居酒屋のバイト掛け持ちしてるんだって……ふああ」
ユミが欠伸をした。

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