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スローバラードを君に
第3章 Give us kiss?
「生意気言うな――このアマ!」
「きゃっ」
ヒロヤがいきり立ってヒメの腕を掴んだ時、俺は咄嗟にヒロヤの顔を拳で殴り飛ばしていた。
ヒロヤが椅子から転げ落ちた隙にヒメを後ろに庇う。
ヒメの指がシャツを掴んでいた。
「キャア――!」
ユミが悲鳴を上げてジャム店長の後ろに隠れた。
ヒロヤは切れた唇を指で拭いゆっくりと立ち上がるが、ふらついて尻餅を付く。
「……シュガースパイスの看板ボーカルが、何てザマですか」
俺はヒロヤの目の前でしゃがみ、ゆっくりと話した。
「な……何だと?」
美形な顔を歪ませてヒロヤが悔しそうに呻く。
「デビュー前に酩酊して騒ぎを起こすのは、うまくないんじゃないんですか?」
「く……っ」
「それでもやり合いたいなら、受けて立ちますよ?
但し、その売り物の綺麗な顔をグチャグチャにするかも知れませんけどね……それで良ければ」

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