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スローバラードを君に
第2章 first love は突然に
彼女はどんな顔をしているか気になってちらりと視線を動かすと、バチっと二人の間に火花みたいな何かが散った。
彼女は、目を潤ませて、唇が半開きで胸の前で手を組んでいた。
胸がズクンと疼き、音を外してしまうが、誰も気付かなかったようだ。
そう、彼女以外は。
演奏が終わると、大きな拍手がまた起こり辺りは人だらけになっていた。
彼女は人を掻き分けながら俺の所まで走ってきて、また腕を掴む。
「大変!もうすぐ貴方の出番じゃない?」
時計台を見上げると、俺の出番まであと十五分位だった。
「もうそんな時間か……」
「早く行かなくちゃ!」
「……いいよもう。どうせ俺だけだしさ……」
「ダメ!」
いきなり、平手打ちをされる。

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