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スローバラードを君に
第2章 first love は突然に
パラパラと拍手がまだ止まない。
何処かで誰かが
「アンコール!」
と叫ぶと、アンコールをせがむ声があちこちでして、あっという間に合唱になる。
嬉しそうに笑った彼女は、俺にギターを無理矢理持たせた。
「皆さん、ありがとう……!スゴく嬉しいです!
このお兄さんも素敵な歌を歌うんです!
……聞いてくれますか?」
誰かが口笛を吹いて、拍手が起こる。
戸惑い、ついキョロキョロする俺に彼女は
「ほら!貴方も!」
と急かす。
俺は少し考えて、周囲の人達にお辞儀をすると、BEATSのヒットナンバーの『moon―baby』
のイントロを奏でる。
ワッと周囲がどよめくと、手拍子が起こった。
俺は歌いながら、周りにいる人達の反応を然り気無く見た。
手拍子したり、口ずさんだり、身体を揺らしたり、皆笑顔だった。

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