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スローバラードを君に
第7章 junk vs シュガースパイス
「うん……
急に決まってしまってねえ、なかなか話すタイミングがなかったんだよ……
あれから、君も忙しそうだったじゃない?
店にも顔を出さなかったし……」
「それは……!」
俺は、言いかけて口をつぐむ。
確かに、バイトも沢山入れてはいたが、終わってからは真っ直ぐにアパートへ帰っていた。
休みの日も、美名とピクニックに出掛けたり、部屋で抱き合っていた。
俺はすっかり美名に夢中で、暇さえあれば、美名を抱き締めていたのだ。
よく考えたら、あれから、バンドの連中と音合わせを二回程、貸スタジオでやったきりだった。
確かに、弥上も哀川も、バイトやら、それぞれの実家の手伝いに呼ばれたりして忙しく、全員で集まる事が難しかった、というのもあった。
だが、俺は、個人練習さえおろそかにしていた事に今更気づき、愕然とした。

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