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スローバラードを君に
第6章 蜜月
「――しょう君……!」
「おっと!」
いきなり飛び付いて来た美名を支えきれず、よろけて転んでしまったが、何とか美名を守った。
柔らかい芝の上に落ちただけなので何処も痛まないが、美名が青くなり俺の腕や手を懸命に擦っている。
「ど、どうしよう!腕は……手は?怪我してない?」
「平気だよ」
俺は起き上がり、美名の頭をポンと叩いて笑う。
「良かった……!来月、ライヴが決まってるんでしょ?何かあったら大変だもの……」
美名は満面の笑顔で俺の手を握り締めた。
「ライヴ、楽しみだな……見に行っていいでしょ?」
「当たり前だろ?……一番いい場所で、見てくれよ……」
「うん……!」
俺達は芝の上を抱き合ったまま、笑いながら転げた。

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