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恋のたまご、割るのはダレ?
第4章 嵐を呼ぶニューフェイス
貴也は股間を押さえて団子虫みたいに丸まり呻いていたが、ゆうみは奴を放って置いてベッドから降りた。
「ありえ……っ
おまっ……マジでっ……あり得なっ……」
恨めしげな呻きを背中に聞きながらゆうみは医務室を飛び出した。
なんだかこのパターンにデジャヴを感じながら、ゆうみは心の中で絶叫した。
(お、王子――!
てか玉子――!
助けてっ助けてエエエエ)
事務所のドアを開けた時、大勢の人間の目がこちらを向いてゆうみはビビる。
そう言えば、今日は全体朝礼の日だった。
ゆうみはコソコソと、背を低くして壁伝いに歩くと、桜林美緒がギロリと睨んで来た。
茂野課長が向こうで手招きをして居るのを見て胸を撫で下ろす。
フロアーでは、次長が皆に何やら訓示を述べている。
その後ろで、社長が仁王立ちをして立っていた。
マスダジムは今年で創立80周年になるので、その記念として色んなイベントやプロジェクトが予定されている。
今日の全体朝礼は、その進発なのだ。
経理課、総務課、庶務課、製造課、第一営業部、第二営業部、そしてゆうみの配属されている商品開発課。
出張や欠勤などを除いては全員がフロアーに集まっている。

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