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恋のたまご、割るのはダレ?
第4章 嵐を呼ぶニューフェイス
―――――――――――
頬に冷たい感触と、覚えのある香りが鼻を擽り、ゆうみは全身でくしゃみをした。
「ぶえ――――っ!ぶへほっ!」
ゆうみが目を開けると、白い天井に、壁に掛かっている白髪の好好爺のポートレイト――
『株式会社マスダジム』の初代社長の写真が額に入れて飾ってあるのだ――
花瓶に活けてある白とピンクの薔薇が視界に入る。
ついでに、口をポカンと開け、何故か赤面している貴也も。
ここは、会社の医務室だ、とゆうみは思い出す。
どうやら、自分はここのベッドで横になっている、という状況らしい。
玉子は、何処に行ったのだろうか……
(てか、あれもまた夢……?
リアルな夢、見すぎじゃない?私……大丈夫かな)
「――だ、大丈夫、か?」
珍しくしどろもどろに、貴也が聞いてくる。ついさっきあんな気障な台詞を吐き捨てた癖に、良くわからない男だ。
(そんな事、私が聞きたいわ!)
と思いながら、ゆうみはゆっくりと身体を起こす。
「うん……
私、どうなったの?」
「給湯室でぶっ倒れてたんだよ……
で、ここに運んで……
あんまり起きないから……
キ、キスしてやろうかな――なんて……思ってたらお前が起きた……と…………」
貴也はそう言いながらみるみる真っ赤になった。

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