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恋のたまご、割るのはダレ?
第4章 嵐を呼ぶニューフェイス
確かに、ゆうみは薔薇が好きだが――
というよりは、一昔前の少女漫画の世界が好物なのだ。
ヒーローが、よく背中に花を背負ってバーンと登場したり、ヒロインがときめきを感じる時に周囲に花が――主に薔薇系の――
そう、とにかく花がパーっパーっと舞っていたりするアレだ。
だが、今の状況は、激しく違う!
「むごげっ……
こんな沢山……べへっ――
適度ってものがあるでしょう――!?
べほっ……ぐげば……っ」
ゆうみが必死に叫ぶと、自分の回りにモコモコしていた薔薇が一気に減り、窒息の危険は回避した。
よろめくゆうみを、玉子がまた抱き留め、魅惑的な眼差しを向けてくる。
「ひいっ……
あ、あの……
バクバク……するから……手加減してくださっ……」
先程から苦しいのは、玉子の美しさと優美さに動悸がムネムネしてる……
じゃなくてっ、
『ドキドキ』しているからだ。
ゆうみが蚊の鳴く様な声で呟くと、玉子は眩い笑顔になる。
(うっ……
ま、まぶしい――!)
キラキラして、本当に目を開けられず、ゆうみは瞳を閉じた。

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