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恋のたまご、割るのはダレ?
第4章 嵐を呼ぶニューフェイス




ゆうみは、モップを放り出して昌美にもたれかかる。


「う――ん?
どした?ゆうみ?
熱でもあんの?」


「丸谷さん……
あ、あのうう……
昨日はお疲れさまでした……」



ゆうみは、昨夜の喪われた記憶――自分と貴也がどうやって帰ったのかを昌美に尋ねようとまずは挨拶から切り出すが――


今の時点でわかっていること&まだ不明な点はこうだ――
①貴也は昨夜の事を覚えていない。そして、身体中が痛む(多分股間も)
②夢?でゆうみが攻撃した身体(しんたい)の部位が傷を負っている。鼻とか腕とか股間とか
③貴也はタクシーから降りる時や歩く時も格好つけてはいたが、何気に動作が不自然だった。恐らく股間が痛むのだろう(いい加減股間言うな)
④金髪碧眼の新入社員に貴也はライバル心を燃やしている(自分が一番とか平然と言うくせに内心は戦々恐々なのだね?アホか)
⑤ひょっとしたら、ゆうみは貴也の夢の中へ入り込んで奴を攻撃する、という特殊能力を身に付けたのかも知れない!(なにそれっ!すごーい☆エスパーみたい☆)
⑥でもあの十五の夜の記憶――貴也とのキスは夢なのか現実なのか、わからない(……怖くて聞けないわな)
⑦多分貴也と一緒に帰ったのは間違いないだろうが(隣だし)飲み会の席で貴也に何か悪戯されてないでしょうねっ?(なんかしたらぶっコロW)





「ああ、昨夜はお疲れちゃん!
……全く、何で平日に飲み会やるかねえ~。
私はもう若くないんだからさ……
朝堪えるのよね~
あれ、あいつに会った?ほら、総務の桜林お嬢」



昌美は肌を艶々とさせて、どう見ても元気そのものだ。



「あ~、桜林さん……
取っ捕まる前にモップ持って逃げて来たよ……
あの人、今頃目を吊り上げてフロアーで皆にアレやれコレやれ指示してますよ……」



「男の前だと全く態度変えるのにねえ~!
あ~怖い怖いっ」



昌美はグフグフ笑う。



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