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恋のたまご、割るのはダレ?
第4章 嵐を呼ぶニューフェイス
「たっ……たかや――っ!降ろせ――っ降ろせっ!皆さーんっこいつの爽やかそうな顔に騙されちゃいけませ――んっ
こいつは言葉を覚えたての幼女からおばーちゃんまでを手玉に取る女たらしの――っ」
じたばたしながら喚くが、いつの間にか貴也はタクシーを捕まえて、ゆうみは抱き抱えられたままで車内へ押し込められる。
窓にほっぺを押し付けてゆうみは外へ向かって「だーすげ――で――ひとさらい――!」と声を限りに叫んだ。
顔をひきつらせてバックミラー越しにゆうみを見る運転手に貴也はにこやかに言う。
「すいません……ちょっと痴話喧嘩中で……マスダジムまで乗せてって下さい」
タクシーが走り出すと貴也はゆうみを無理矢理正面に向かせて凍る様な眼差しで見て、その迫力にゆうみは震え上がった。
「おまえなあ……俺が一体何をしたって?ああっ?」
「ひいっ」
「ひいっ☆じゃあねーよ!あんな往来でフツー幼馴染みを変質者よばわりするかっ」
貴也はゆうみの頬を摘まんでビーと引っ張った。
「いいいいいだい――っ」
「痛いか痛いか!その痛みはなあ、お前に心無い仕打ちをされたこの可哀想な貴也様の胸の痛みだ――っ」

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