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恋のたまご、割るのはダレ?
第4章 嵐を呼ぶニューフェイス
「ぴっきゃあああああ――っ」
ゆうみの絶叫が辺りに響き渡ると、貴也は顔をしかめて掌でゆうみの口を塞いだ。
「あほっ!何を騒いでんだお前っ!なんの妄想で感極まってシャウトしたのか知らないが、こんな往来で――!TPOってものを考えろよな」
「ふぐっふぐ!」
ゆうみは目を血走らせて目の前の貴也の端正な顔を見ながら喚くが言葉にならない。
通行人のジロジロ見る視線に貴也は舌打ちするが直ぐに隙のない好感度バッチリな笑顔になり、ゆうみの口を押さえたままで周囲に向かってお辞儀した。
「お騒がせしてすいません――!」
「ふ……んふぐっ……ふぐぐ――っ」
「どうも昨日食べたふぐ料理にあたったみたいで……苦しんでるようなんで病院に連れてきますので……皆さんも食あたりにはご注意を――☆」
「ぶくっ!びゃぶが、じょぐあだちば――っ」
「さあ――急いで連れてってやるからなっ」
「ぶぐ――っ」
貴也はニッコリ笑うとゆうみをサッっと抱き上げ颯爽と走り出した。
その様子を通りすがりの女子高生やOLが見送り、頬を染めてうっとりしながら拍手している。

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