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恋のたまご、割るのはダレ?
第4章 嵐を呼ぶニューフェイス
エレベーターで下まで降りエントランスを出たゆうみは安堵の伸びをする――が、少し離れた銀杏の木の下で佇む貴也を発見し硬直する。
踵を返す間も無く貴也はゆうみに気付き、手を挙げた。ブルーのストライプのシャツに恐らくおニューの高級ブランドのネクタイを合わせてベストを着込み、腕に上着を抱えた貴也は出勤時の雑踏の中で目立っていた。
明らかに貴也の周囲の空気が違う。「主役感」が滲み出ている――とゆうみは思う。貴也がそこに居ると大概の人間は脇役になってしまう。それも見た目だけでなく口も達者だし頭脳明晰だし……
「つくづく嫌味な奴……」
「あ?なんだって?」
心の声が実際に口をついて出てしまい、いつの間にか隣に居る貴也が眉を上げた。

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