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恋のたまご、割るのはダレ?
第4章 嵐を呼ぶニューフェイス
貴也と今顔を会わせたら、どうして良いのか分からない。
昨夜のあの記憶は単なる夢なのか――はたまた現実なのか――いややっぱりリアル過ぎる夢なのか――定かでないゆうみは、不安でたまらない。
頬に触れて囁く貴也の瞳が過ると、総毛立って、叫んで全力疾走したくなる衝動に駆られる。
まあ、ゆうみが頭の中で好きなアニメの妄想を爆発させて突然の奇行に走るのは珍しくないのだが……
いくらなんでも全力疾走はしない。だが、今もしも貴也に出くわしたら間違いなく最速記録を打ち出す自信はあった。
ゆうみは張り切って掃除する勇子をちらり、と見て(私が昨夜帰ってきた時の様子とか、知ってるかな)と、尋ねたくなるが、溜め息を吐いて下を向く。
勇子は夜寝ると滅多な事では起きない。何故そんなに爆睡できるのか不思議でもあり羨ましくもある。
この母に聞いても無駄だろう――と思い、ゆうみは諦めバッグの紐を握り「行ってきます」と一歩を踏み出した。

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