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恋のたまご、割るのはダレ?
第3章 初チュー?なのに!
思っていたよりも派手な音がして、貴也の顔が横を向いた。
唇の端が少し切れて血が滲むのを見てゆうみはあっと口を掌で押さえる。
「ご……ごめんっ……
貴也……大丈……あっ」
貴也の頬に触れようと手を出すと、乱暴に掴まれ唇を奪われた。
苦い鉄みたいな味がする。
ゆうみは、貴也の胸を叩いて必死に抵抗したが、貴也の腕の力は強まるばかりだ。
貴也の舌が、ゆうみの唇に割って入って行こうとするが、ゆうみはガンとしてそれを拒む。
貴也は一度唇を離すと苦く笑った。
その唇は血のせいか紅く染まり、貴也を異様に色っぽく見せていた。
「全く……
どうしようもねえ強情女だな!」
「そ……っそれ以上何かしたら、許さないから――っ」
ゆうみは、毛布で身体を隠して怒鳴ろうとするが、震えてしまい掠れ声しか出ない。
いつの間にか、涙も流していた。

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