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恋のたまご、割るのはダレ?
第3章 初チュー?なのに!
そう、ゆうみが物心ついた頃から、心の中で描いていた王子の姿は……
陽に透けると銀色に輝く金の髪は、風に靡くと薔薇の香りがする。
その瞳はミッドナイトブルー。
彼に恋の眼差しで見つめられた者は、甘美な毒に蕩けてしまうのだ。
しなやかな手足は、どこまでも軽やかで、優美な彼の歩みは春の微風(そよかぜ)の如く……
その唇から発せられる美しい声は非道な魔王さえも聞き惚れてしまうのだ……
「――ふん、そんな奴何処にいるってんだよ……
だいたい、ミッ……ミッキーブーの色の目ってどんなだよ?」
貴也は、昔からゆうみに
"理想の王子像"
を耳にタコが出来るほど聞かされて、暗記してしまっていた。
鼻でバカにした様に言う貴也に、ゆうみは目を剥いた。
「――ミッキーじゃないわよ!
ブーでも ないし!
いいっ?
"midnight blue"
みっどないと☆ぶるー!
黒に近い深い青色の瞳なのよ――っ!」
「は~!
そうなんか。
てか普通に
"暗ぼったい陰気な青色"
て言えばいいだろ――!」
「なっ――!
何を言うのよ――バカ!」
ゆうみはカッとなり、貴也の頬にビンタした。

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