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恋のたまご、割るのはダレ?
第10章 ヒロインを助けるのは、ダレ?
「私はかつて人として生きた事もあった……」
「ーー?」
老婆のようなしわがれ声にも、若い女が啜り泣く声にも聞こえる。不思議な声の主はゆうみの口を動かして尚も続けた。
「もう遠い遠い昔の事さーー名前さえももう忘れ……残るのは憎しみだけだよ」
「お前の自分語りには興味はないんだよね。とにかく、さっさとゆうみから出ていってくれないか」
「無理だよ」
「何が無理なんだ!」
ゆうみの身体でなければ叩きのめしてやるのにーー玉子は険しい顔を崩さぬまま、いつ攻撃を仕掛けられても反撃できるよう、構えた。
「呪いを解かないと……この娘は死ぬよ」
玉子の瞳が大きく開かれた。

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