この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋のたまご、割るのはダレ?
第10章 ヒロインを助けるのは、ダレ?
微かな風が吹けばポキリと折れてしまいそうに細く華奢なアンクレットが出来、ゆうみの足首を飾り、玉子は満足げに口の端を上げるが、ゆうみの唇が小さく震えた瞬間、どす黒い塊がおぞましい呻き声と共に立ち上がった。そう、ゆうみの口の中から。
それは大小、丸、四角、放射線ーー様々な形に姿をめまぐるしく変化させ、やがて禍々しい光が二つーーまるで眼のようなーー顕れた。
その眼から矢のような物が放たれ玉子に真っ直ぐ向かうが、間一髪でかわす。靡いたプラチナブロンドの先が僅かに焼け、その鼻をつく臭いに玉子は眉をしかめる。
「自慢の髪なのになあ」
玉子は体勢を立て直しながら、黒の塊に向かって両手を降り下ろした。
雪の結晶の形の六角形の光の粒子が無数に飛んでいき、塊に直撃すると、恐ろしい悲鳴をあげながら真っ赤に爛れ、アメーバのように崩れ、床にボトリと落ちる。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


