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恋のたまご、割るのはダレ?
第10章 ヒロインを助けるのは、ダレ?
どうしたら、ゆうみが恋してくれるのか。どうしたら、切なく潤んだ瞳をこちらに向けて、その美しい身体を開いてくれるーー?
考えられる限りの事はしているつもりだ。が、全く手応えがない。人間の女性の心理は人間に聞けばよく分かるかと思い、茂野課長にそれとなく女性の扱いを教授して貰っているが、訊ねる人間を間違えているのだろうか?
女性の気持ちは女性の方がよく理解出来るのだろうが、女性を真っ直ぐに見詰めて何か言葉を発しようものなら、相手は例外なく玉子に恋してしまうーーだから相談出来ない。
「……美し過ぎるのも苦労が絶えないんだよねえ……辛いところだよ」
なのに。誰もが恋い焦がれるこの美貌をもってしても、ゆうみをおとせない。
玉子の瞳の輝きが揺らいだ時、倒れている貴也がうわごとを言った。
「たま……ご……ゆびわは……だけは……るさん……らな」
貴也はそれだけ呟き、また眠ってしまう。
玉子はクスッと笑い、指をゆうみの左の足首の移動する。忽ち、細い足首を金色の左の環が彩った。
「ゆうみ……たかぴーがうるさいし、アンクレットに変更するね……残念だけど……」

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