この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋のたまご、割るのはダレ?
第10章 ヒロインを助けるのは、ダレ?
今のゆうみの頭や心の中はおそらく空っぽなのだろう。何も感じていない目に、薄く開けられた唇、力無く垂れた両手。貴也は不吉な予感に再び身震いするが、玉子が身を屈めてゆうみの唇にキスしようとするのに気付き、彼の頭を思いきりシバく。
「何してんだよっ!」
「痛いなあ……何って……眠れるお姫様を起こすには王子のキッスでしょう?」
「王子とか自分でいってんじゃねーよ!」
「ちょっ……待ってたかぴー……あっ!」
「――?」
すったもんだ言い合いをしていると、床に落ちて動かなくなったと思われていたトカゲがいつの間にかゆうみの肩に乗っている。貴也が掴まえようとすると、トカゲはシュルシュルと不思議な音をさせながら素早くゆうみの口の中へと入って行った。
「うわっ!こ、こいつ!」
「しまった……」
玉子が眉を寄せ舌打ちをした時、ゆうみの白い喉が上下した。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


