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恋のたまご、割るのはダレ?
第10章 ヒロインを助けるのは、ダレ?



「酔ってるって……」



 酒に酔ったゆうみは何度か見た事はあるが、こんな状態の彼女は初めてだ。いつも彼女は何かを一生懸命に考えているように眉を寄せて唇をキュッとすぼめている。そんな時には大抵ゆうみの頭の中は二次元系の妄想が渦巻いているのだが、貴也はそんな彼女の表情が可愛くて堪らないのだ。

 仕事中でも、テレビを見ている時でも、貴也に話しかけられている時だろうとそのスイッチは突然入る。

 俺様との話の途中で上の空になるたあ、ふてえ根性だなお前!などと憎まれ口をききながらも心中は(ゆうみ……今はしょうもないアニメキャラやらの妄想で一杯のお前の脳ミソん中を、今にこの貴也様だらけにしてやっからな……おぼえておけよ……ふふふ……ははっはははっははははは――!)
 ……と叫んでいるのだが。

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