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恋のたまご、割るのはダレ?
第10章 ヒロインを助けるのは、ダレ?
玉子は貴也を一瞥し「やれやれ」と首を振り、まだ宙に浮いているゆうみを見て息を吸い込むと、また不思議な呪文を唱え始めた。
「おいっ!玉子!今お前、俺のこと、バッカじゃねーのコイツっていう風に見ただろ――!俺の唇もゆうみのヴァージンもお前なんかには絶対にやらんからな――っ!……て……あれ?」
貴也は、ゆうみに向かって長い両腕を差し出して呪文を唱え続ける玉子に悪態をついたが、先程まであった股間の激痛が消え去っているのに気付き、絶句した。
(いつもなら、こんなに直ぐに平気にならないのに……)
『僕がキスすれば治るよ……』
不意に玉子の囁きと、彼との口付けが蘇り、貴也は髪をグシャグシャかきむしった。
「うわああああ――っやめろおおおお――っ!」
「……たかぴー……静かに」
玉子は振り返らず言った。

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