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恋のたまご、割るのはダレ?
第10章 ヒロインを助けるのは、ダレ?
玉子は眠るゆうみの口元に耳を寄せて眉を上げると、ゆうみの胸に唇を押し当てて聞いたことのない言葉で早口で呟いた。
英語でもなく中国語でもなくフランス語でもないようだった――そう、少なくとも貴也は耳にしたことのない奇妙で不思議な言語。
玉子はゆうみの胸に顔を埋めたまま一度もつっかえずに涼やかな声で何かを唱え――そう、玉子が発したのはまるで「魔法の呪文」のようでもあった。
お伽噺の一場面を目の前で見ているかのような錯覚に貴也は目をしばたかせ掌で乱暴に瞼を擦り、玉子に怒鳴る。
「おいっ!だからっ!どさくさに羨ましい事をやってんじゃね――よ!」

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