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恋のたまご、割るのはダレ?
第10章 ヒロインを助けるのは、ダレ?
「折角いいところまでいったのになあ……この次こんなチャンスいつ来るか分かんないし……勿体無いなあ……あともう少しなのに……はあ」
玉子は切なげな表情で首を振りプラチナブロンドの髪を揺らした。たったこれだけの動きを目にしただけで大抵の女性は骨抜きになって目を真っピンクのハートにするだろう。
彼が非常に自分勝手な台詞を呟いている以外は完璧だった。
貴也はゆうみの身体を見ないように瞼をきつく閉じたまま、まずはブラジャーを付ける事から挑戦しているが、大体は貴也は脱がすのを得意としているが「着せる」という経験はゼロなのだ。
ゆうみをメロメロにするべく数多くの女性と関係し、女がときめく台詞やシュチエーション、そしてムムムなテクニックをもはや名人の域と言えるまでに高めたつもりだったが――盲点だった。着せるという行為がこれ程までに難しいとは……
「ムムムってなんなの?貴ぴーて時々良く分からない事を言うね」
玉子はふんわりと笑って、貴也の額を指で弾いた。
「ってえ――っ……お、俺、今の心の呟きを声に出してたのかっ?」
焦る貴也に、玉子は蕩けるような甘い流し目を送るが質問には答えない。

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