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恋のたまご、割るのはダレ?
第10章 ヒロインを助けるのは、ダレ?
貴也は腕時計を見て「うげっ」と声を上げる。
「やっべーもうこんな時間じゃんかよ!早く撤収しないと会社の門が閉められちまうぞ!おいっゆうみ、ゆうみ!」
貴也は眠るゆうみを起こそうと頬に触れようとするが、ゆうみの全裸に近い姿を目にしてしまうとまた真っ赤になってしまいまともに彼女を見ることが出来なくなる。
貴也は瞼をぎゅっと瞑って手探りで床に散らばっているゆうみの衣服を掴み叫んだ。
「玉子っ!ぼさっとしてないでゆうみに服を着せて帰るぞっ」
「え――?」
「え――?じゃね――だろっ!時間になるとマジでこの会社、出られなくなるぞ!」
貴也はそういえば、と思い出す。
開発課の面々はまだあの坪の修復にてんやわんやしているのだろうか?確かに社長のお気に入りの坪を割ってしまったのだからただでは済まないだろうけど、朝まで会社に閉じ込められてまで躍起になってやる程のことではないだろう。
無駄な労力を費やして身心共に疲労するより、誠意をもってきっぱりと謝罪すれば、社長も人の子だ。番長皿屋敷のような酷い仕打ちなどするまい――

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