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恋のたまご、割るのはダレ?
第9章 貴也参上――!ってばよ!
玉子は乱れたプラチナブロンドの前髪を軽く指で直して、眠るゆうみに顔を向ける。
一瞬その仕草に見惚れてしまった貴也だったが、ゆうみの肢体に玉子の視線が絡み付くのを見てハッっと我にかえり、素早く屈んで右の拳を突き出し床を滑りながら前回りをする。回転レシーブのつもりで玉子の視線を拳で跳ね返し、貴也はゆうみの前に滑り込んだ。
「これ以上……み、見んじゃね――よっ!」
貴也はゆうみの身体を玉子に見せぬ様に両手を拡げてふと振り返り、ゆうみの美しい生肌を目にして再び真っ赤になり鼻を押さえる。
「ふ……ふぐ……っ……これは……萩原貴也に課された史上最大の試練……っ……い……意地でもこらえてみせる――!」
頭に血が昇って鼻血が垂れそうになるが、無理矢理飲み込み精一杯のイケメン面を作って玉子を睨む。
「おいっ!だいたいお前は何者なんだよ!どこぞの怪しい業者かなにかじゃないだろ――な――っ?そうだ!どっかから送り込まれたスパイか?
マスダジムのホープの俺を陥れようとゆうみに近づいて――」
「ふふ……貴ぴー、僕の愛撫、良かったでしょう?」
玉子は指先をピアノを奏でる様に優雅に空中に踊らせながら貴也とゆうみに近付く。
貴也は目を剥いた。
「おいっ……おお俺が聞いてるのはそんなことじゃないんだろーがっ」

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