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恋のたまご、割るのはダレ?
第9章 貴也参上――!ってばよ!
「男に仕掛けるのは初めてだったけど……なんか癖になりそうだなあ……」
「な……ななななお前っ!バカも休み休み言え――!只でさえ社内におかしな噂が――」
「おかしな……?ああ、僕と貴ぴーが愛し合ってるっていう?」
貴也は、まだ目を覚ましそうにないゆうみの側へ少しずつでも近付こうとソロソロ動くが、ピッタリと玉子が付いてくる。
玉子の虚を突こうと、玉子から目を離さないままで素早く横に飛び、ゆうみの元まで行こうとするが、まるで読んでいたかの様に玉子も同じく横に飛ぶ。
瞬時に貴也は上体を低くして玉子の上半身をホールドしようと突進するが、玉子は捕まえられる寸前、フワリと天井近くまで翔んだ。
「なっ……」
呆気に取られ口を開ける貴也に玉子は柔らかく微笑むと、羽毛が風に揺られるかの如くゆっくりと着地した。

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