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恋のたまご、割るのはダレ?
第9章 貴也参上――!ってばよ!
玉子はネクタイを器用に締めながら、爽やかに言い放つ。
「やった、とか下品な表現だなあ。
ゆうみの持つ可憐な花の奥に眠る女神と戯れた――
とでも言って欲しいねえ」
「はああ――っ?
まるっきり訳がわかんね――!
お前色々と正気かよ!
帰国子女の玉子だか王子だか知らないが、これは犯罪だからな――!
ゆうみが訴えればお前は取っ捕まるぞ!」
ビシッと指差して玉子を糾弾する貴也は、端から見れば法廷ドラマでクライマックスを演じる俳優のように決まっていた。
桜林を始め、女子社員が今の貴也を見ればほぼ全員が彼に骨抜きにされること間違いないだろう。
だが、玉子はそんな貴也を優雅で眩しい表情で――頭上に小さな天使が翔んでいるかのような――
貴也を軽く鼻で笑った。
その瞬間、貴也は『かっちーん』と本当にブチキレた。

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