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恋のたまご、割るのはダレ?
第8章 貴也参上!


「あれえ、萩原っち」


「貴也く~ん、いらっしゃい」


「萩原さん、お疲れ様っす!」



昌美と紗由理、鉄平が顔を出し、貴也は高笑いを止めて咳払いをし、尋ねた。



「ゆうみは、いつから戻ってないんですか?」


「んもう!貴也君ったら、いきなりそれを聞くの~?

妙齢の女性に会ったら取り敢えず何かひとつ誉めて、話題を振って、それから本題でしょう?

営業の基本よ!」


紗由理が綺麗に整えられた眉を少し吊り上げ、首を傾げて貴也の胸を指で軽くつついた。

そんな基本は聞いた事がない、と思いながら貴也は爽やかに笑う。


「――そうですね、すいません。

紗由理さん、今日も素敵な香りでいらっしゃいますね。

とてもお似合いです……」


「もおおお――貴也くんたら、女が身に纏う香りに言及するなんて、はしたないわっ……いやらしいわっ……

そういう事を誉めるのはね……ベッドの中限定よ――!きゃっ☆」



紗由理は、はにかんで笑い、貴也の背中を思いっきり叩いた。



「ぐえほっ……」


その勢いで、貴也は吹っ飛ばされて壺に寄りかかった。



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