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恋のたまご、割るのはダレ?
第6章 お前は俺の物だろ!by貴也
おMEME事件から暫くの間、茂野が実は凶悪なスパイなのだ、という疑いを消す事が出来ずに、開発課で二人だけで仕事をする時などは
(隙を見せたら、消される――!)
という脅迫観念に取りつかれガクガク震え、茂野がいつ攻撃を仕掛けて来てもカウンターをかませるように常に構えていた。
茂野は普通の窓際課長だと思えるようになったのは実はつい最近の話だ。
彼も、あれ以来ゆうみに資料室へ行けとは言わない。
極力、いや絶対にあの部屋へは行きたくない。
ちなみに、警備隊は今でも活発に活動しているらしい。まあ、といってもトレーニングで忙しいだけだ。
事件があれば出動する事もあるだろうが、彼等の出番が無いのは平和な証拠。良いことだ。
……あのくるくるお髭のブラックは、元気にしているだろうか。
ブラック個人には責任はないが、彼の体毛にアレルギー反応を起こしてしまい何だか申し訳ない気持ちにもなる。
――多分もう会うことはないと思うが、彼には幸せになって貰いたいものだ。うん。
「自分の事を心配したらどうだ」
と突っ込みを入れたくなってしまうが、ゆうみは独り頷きながら、資料室の前を通り過ぎようとした。

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