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恋のたまご、割るのはダレ?
第6章 お前は俺の物だろ!by貴也
トントン。
不意にノックの音が聞こえ、ゆうみは足を止めて首を傾げた。
もうしばらく歩かないと営業部はない。
何処から音がしたのか?と考えるが、少なくともこの辺りには資料室しかないのだ。
トントントン。
また聞こえる。
ゆうみは、顔をひきつらせる。まさかのまさか、この部屋の中から誰かがノックをしている?
恐る恐るドアに近付くと、今度はもう少し大きな音で聞こえてきた。
ドンドンドンドン。
恐怖と驚きの叫びが込み上げるが無理矢理飲み込んで、ゆうみはドアを見詰めた。
バン!!バン!!バン!!
「ひいっ」
遂に叫んでしまう。
――こんな部屋、普段は誰も入らないのに……
なんでこんな音がっ?
「そうか!!
怪奇現象!!
いわゆるひとつのポルターガイストだわ!!」
ゆうみは手を叩き、絶対にそうに違いないと決めつける。
「大変だわ大変だわ……
今こそ警備隊を呼ばなくちゃ……」
警報ボタンを探そうとするが、ゆうみの身体の自由が突如利かなくなった。
手足が自分の意思とは関係無い動きをする。
この場から立ち去りたいのに、引っ張られるようにゆうみの身体は資料室の方へと引き寄せられ、ドアノブを掴み、回した。
「ひぎゃあ――!入りたく無いんですけど――っ」

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