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恋のたまご、割るのはダレ?
第6章 お前は俺の物だろ!by貴也
「おーっと!なんということだ!!
これはいけない!顔色が良くないですね……
医務室まで運びましょう……
お熱は……」
顎髭ブラックは、ミュージカル調の大袈裟な仕草で首を振り、甲まで毛のびっしりな掌でゆうみの額に触れた。
ゆうみは、ぶるる……と震え、彼の顔をまじまじと見る。
まるで張り付けたような極太の眉と、見事なもみ上げが見えた瞬間、ゆうみは彼に触れられた額から寒気が全身に広がり、彼に至近距離で覗き込まれた瞬間、意識を手放してしまったのだ。
――お髭には罪はない……お髭に罪は無いけれど……
ゆうみはどうしてもお髭を克服出来ないのだから仕方がない。
まさか、素敵なバリトンのお声の持ち主のブラックが、あんな立派な体毛だなんて……
ゆうみは、声フェチでもある。
アニメ好きな所以だが、声のイメージでその人の容姿を想像して楽しむ事が大好きなのだ。
自分が勝手にイメージしていたそれと実際の激しいギャップにショックを受けたのだった。

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