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恋のたまご、割るのはダレ?
第6章 お前は俺の物だろ!by貴也


「こんな事になってるのに考え事か?

余裕しゃくしゃくだなお前……

くそ――!!脱げねえ……」


苛立った貴也の声に、ゆうみは我に返った。

どうやら、尻に刺さるおMEMEが突っかかり脱げないらしい。

――これは好都合だ、とゆうみは思う。

貴也がまごまごしている間に、この危機を回避する方法を考えるのだ!

ゆうみは、部屋の隅にある警報ボタンまでの距離を目で確認した。

手を伸ばせば届きそうな気がするが微妙だ。

然り気無く腰をくねくねと動かして、警報ボタンに届きそうな位置まで――ほんの少し、10センチ程移動する。

貴也はまだズボンを脱ぐのに必死になっていて、ゆうみの不審な動きに気が付いていない。

ゆうみは、頭の中でシュミレーションを試みる。



(ボタンを押して、貴也が怯んだ隙に、得意の「股間目掛けて頭突き攻撃」を繰り出して……)



警報が鳴ると、マスダジム専属の屈強な警備隊――社長が、社員の中から選りすぐった、運動神経と筋肉が発達して、とにかく暴れたいと言う男たちを

集めて組織された「ZECOM☆マスダ警備隊」と言う部署が、実はこの会社には存在するのだ――

警備隊の連中は、普段暇で仕方がないから、社内のトレーニング室で身体を鍛えまくったり、ジョギングをするくらいしかする事が無いらしいのだ。

だから、警報が鳴れば、喜んで飛んで来るに違いない。


その混乱に乗じて逃げ出せばいいのだ――!!








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