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恋のたまご、割るのはダレ?
第6章 お前は俺の物だろ!by貴也
「萩原君……頑張れっ!……今こそ、男を見せる時だよ……」
「貴也様……っ!
何故そんな偽物二重の女なんか――!
貴也様は鈴田に騙されてるのよ……それとも何か弱みを握られて脅されてるのかも知れないわ……っ!!
この、聖マリア女学院のミスに輝いた桜林美緒よりも平凡極まりない鈴田ゆうみに惑わされるなんてええっ」
桜林は、茂野の背中をバシバシ叩き、ハンカチを口の端でキリキリとかじった。
「げほ……っ……まあま……桜林君……
ここは若い二人を温かく見守ろうじゃないか……
ほら、お似合いの二人でしょう?
お尻にペンが刺さっていようと、そんな障害は物ともせずに恋に突き進む二人の姿は美しいじゃないか……」
茂野の三倍速の超早口を、桜林はこの時に限って正確に解読する。
「なっなにが恋よ――!!
許さない……そんなの、許さないわああ――!!」
「あっ……桜林君!!」
茂野の制止を振り切り、桜林は資料室のドアを開け放った。

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